令和2年7月豪雨・大畑停車場線の被害と復旧

2023(令和5)年3月25日(土)掲載

 2020年7月13日「令和2年7月豪雨」で人吉・球磨地方は大きな被害を受けました。大畑駅は無事でしたが、そこに至る道は大きな被害を受けました。ここでは、国道221号線から大畑駅までの熊本県道189号線、通称「大畑停車場線」の被災後と復旧完了後の写真を掲載します。

GooglMapさんから引用した被災前(2013年12月)の麓橋です。流される前のホタルの里百選の碑は川上にあったのですね。

 2020年8月20日撮影。被害を受けたのは7月13日なので約一ヶ月後です。まだ何も手付かずの状態です。写真中央を良く見ると、橋が流されている事がわかります。

 2022年1月1日撮影。前の写真から約1年4ヶ月後です。護岸工事からやっているので橋はまだまだです。

 同じく2022年1月1日撮影。完成まで後1年です。

 2023年2月4日撮影。ついに橋が復旧しました。橋が復旧したのを知ったのは、Yahoo!カーナビという、ほぼリアルタイムで道路交通情報が表示されるアプリです。確か1月26~28日頃に麓橋の通交止めマークが外れたので「もしや!」と思い行きたかったのですが、訪問は2月になってからになりました。
 工事看板には2月と書いてあったので、早めの復旧です。被災してから復旧まで約2年半掛かりました。工事関係の皆様、ありがとうございました。

 ホタルの里百選の碑は川下側に移動しました。ベンチは無くなったようですね。

 碑側から望む鳩胸川です。長い工事でしたが、ホタルが戻ってくるといいですね。


 麓橋の上流300m地点です。GoogleMapさんに被災前の写真が残っていたので引用します。

 2020年8月15碑撮影。川が曲がっている場所が剔れているのは恐怖でしかありません。

 2022年3月9日撮影。きれいに元通りになっていました。


 大畑駅側に曲る三叉路です。GoogleMapさんのストリートビューは復旧後になっていました。
 (スクリーンショットは2023年3月24日に撮っています。)

 2020年8月15日撮影。どれだけの雨が降ればこんなに道が削れるのか想像もできません。溝は壊れるわアスファルトは剥がれるわで酷い有り様です。

 同じく8月15日、ぎりぎり近づいて撮影。

 2021年10月23日撮影。8月29日に訪れた時はまだ通交止めでしたので、被災してから1年2ヶ月位で復旧した事になります。
 この交差点から国道219号線側(写真手前側)の舗装修理はまだですが、車が走る分には問題ありませんでした。


 時間を戻して被災1ヶ月後に訪れた大畑駅です。2020年8月15日撮影。駅や駅舎は無事で、ホッとした記憶があります。

 駅構内にあるレストランLOOPはコロナ渦で営業休止中でした。2020年7月豪雨の影響で肥薩線が長期運休になりましたので、営業再開は望めないと思います。

 駅の時刻表には運休区間の説明が貼られていました。当分の間、列車では大畑駅に来れないのだと実感しました。

 鉄道の信号は赤のまま(2023年3月現在は信号は消えています)の大畑駅。億単位の赤字路線の肥薩線復旧は夢のまた夢なのかもしれません。